日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

なぜなぜなぜ



疑問ばかりが浮かび消える。



「赤瀬さんでしたか。
お久しぶりでございます。」



優雅に一礼した彼女に
つられてこちらも礼を返す。



「ひ、ひとせ 東華様」



「はい。どうかされました?
顔の色が、優れないようで」



疑問に答えることも無く頭を回す。



なぜだ、殺したと報告があったはずだ。



なぜだ、数週間前に全身を刺して
動けなくしたはずだ。



なぜだ、あいつらは最高の部隊で、
捕まったら自殺するはずだ。



「赤瀬さん」



東華様の声に反応して顔を上げる。



彼女は綺麗な顔に綺麗な笑みを浮かべ呟く。



「本日は娘さんである
赤瀬 朋花さんを私の都合でこの庭園に
引き止めて申し訳ございません。


私に憧れている、
なんて可愛らしい事を言ってくださったので


青いドレス、綺麗な黒髪、メイク。
すべて、私の方法を教えさせていただきました」