日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

「どちら様、でしょうか?」



ビクッ!と肩が跳ねた。



「んんっ!
人に尋ねる前に自らが名乗るのが
当たり前ではないかね?」



全く、



私は赤瀬の人間だぞ



瀬の一族に妃瀬以外の明確な優劣はないが
赤瀬は上位に入る。



もちろんわたしより上位の存在の声は
覚えている。



「それは、申し訳ございません」



全くだ。



しかもこの庭園にいるなど
今日ここに呼ばれたもの達には
暗黙の了解のはずだ。



親の顔が見てみたい。



「ならば、名乗らせていただきます。」



そこで、聞き覚えのある声に
思考がフル回転する。



ここは庭園。



妃瀬 東華の持ち物。



しかもこの声は、



しかし、妃瀬 東華は、



しん...「妃瀬 東華と申します。
私より上位の方に会うのは珍しいので
御容赦ください」



そう言って微笑んで現れる妃瀬 東華。



青いドレスを身にまとい。



白い美しい四肢が些細な動作でも見逃すなと
言ってくる。



長いまつ毛の下には
美しく輝く青い瞳が輝き



髪の毛は一見黒いが
内側になる金髪が光に反射して
黒髪の光沢をさらに高める。



間違いない。



妃瀬 とう、か



なぜ。