日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

事実、
俺も東華がいなければ2言返事だ。



「うん、お前は美しいよ天音」



「ふふ、ありがとうお兄様。
あ、あったわ」



そう言ってステップをふむように
軽く歩いていった天音は死体の横に立つ。



死体は美しく
四肢の指先から根元まで
しっかりと手入れされているのが分かる。



化粧も似合うように美しく飾られ
長いまつ毛は閉じていても存在感がある。



「ふふ、可哀想」



「東華。東華。」



返事はない。



首に手を立てて脈を見る。



「し、死んでる!!」



「きゃぁぁぁぁぁー!!!!」



天音の声の高い悲鳴が上がる。



「今すぐ警察へ!!それと.....」



「お兄様、いつまで続けるおつもりで?」



いい加減飽きますわ、という天音に笑い返す。



「いや、最近刑事ドラマにハマってな」



「古い展開ですわ」



「そうか」



「えぇ、」



そういいながら天音は
手に持っていたシャンパンを
東華の死体の上にかけた。



「ふ、死者を冒涜するような行動だな」



「なら、お兄様共犯ですわ」



天音が座り込み死体の頬を撫でる。