日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

「ふふ、どんだたぬき爺、ね」



「そうだな。
随分と性格が歪んでるらしい。」



兄妹二人で笑い合う。



妹が傷もほつれもないドレスで
くるりと一回転する。



「ふふ、死体はどこだったかしら」



「こんな庭園に死体は似合わないな」



「特別美しい顔なら違ったのでしょうね
私のような」



「天音のそうゆう所がいいと思うよ」



「あら、お兄様はわたしより綺麗と思う子に
あったことがある?」



可愛い妹の問いかけに指を顎に当てて考える。



「ふむ、東華は美しいと思ったな」



「お兄様、それはいけませんわ。
年の離れた兄妹は可愛く見えるものですわ」



「ふむ、確かにそうかもしれん」



東華と初めて会った時
天音と会った時より幼さの残る
あの顔に可愛いと思った。



お兄様、と、無邪気に笑いながら
後ろをついてくる東華はほんとに可愛らしい



「ふむ、確かにあるな」



「でしょ?」



そう言われて天音の顔をマジマジとみる。



日本人離れした彫りの深い顔立ちは
日の当たり方次第では
銀色に見える金色の髪が似合う。



四肢も細く長く美しい。



特殊な性癖でもないかぎり10人中10人が
美しいと答えるだろう。