日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

「何処までも。


妃瀬は圧倒的強者でなくてはならない。
だから私は圧倒的な力を使う。



あぁ、あと、
百合って奴は私に喧嘩売ってきた時点で
あー、ハニートラップに使えるなー
って思ってた。


だから渉が牢屋に入れるように仕向けた。」



渉の行動は昔から分かりやすい。



だから使いやすくていいし
向こうは使われているのに気づいてないから
捕まっても下手なことは言わない。



鳴瀬には感謝するよね。



ほんと、



アルビノというだけで失敗作と言われた渉を
拾ったのは私。



そういう絶対的な従者関係を結べた。



本能的に。



勿体ない。



もし、しっかりと渉を見ていれば、
当主にふさわしいと分かっていただろうに。



「もう1つ質問いいか?」



「許す」



「桃華としての人格はどこに行った?」



「さぁ?
怖くて壊れたんじゃない?」



「!!!そう、か。」



「えぇ、」



「俺は、また出るが。
次来る時に欲しいのもは?」



「退院届け」



「そりゃ勘弁」



「使えない」