「桃華?」



「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」



「桃華!!!」



悠月




その名を呼ばないで




あなたが汚れるから



「生まれてきて、
あなたを愛して、
あなたに愛されていると勘違いして
あなたの、


あなたの邪魔をして、ごめんなさい」



きっと、



あなたには私は必要ない



10年前の
試験での手助けも



7年前の
逃走させたのも



4年前の
あなたがお爺様をナイフで刺そうとした時も



私は、



必要なかった。



ごめんなさい



邪魔をして



あなたの幸せな人生に



不幸を入れてしまって



悠月の手が私にふれようとする。



パン!



弾く



あぁ、



ごめんなさい。



触れてしまった。



「ご、めんなさい」