そこには、



キスをしている2人



とう、か?



「とうか」



桃華の肩を持っている手に力が入る



「お願い、お願い悠月
話を聞いて」



「ごめん、桃華」



「お願い悠月!!」



「悠月!!それは俺が無理やり!!」



渉の声が聞こえる。



渉の方を向く。



「それは、キスを、


したのか?」



「ごめんなさい、ごめんなさい悠月。


私が、私が油断してたの」



「桃華。黙って。」



「っ!!!!!........」



「っ!おい!悠月!!」



片手で桃華の手首をつかみ



もう片方で渉の襟を掴んで壁に押し付ける。



「ぐっ!」



「抵抗したら殴る。
嘘でも殴る。
真実だけを話せ」



「っ、あぁ」



「桃華にキスを、したのか」



「あぁ、俺が無理やり」



こいつが、



桃華の、



俺だけの唇に。



「いつだ!!!」



「ど、"毒蛇"の集団に襲われた時」