「お前は、妃瀬東華の人格は、
主人格か?」



唾を飲む音が響いた気がする。



気を悪くしたら殺される。



それでもいいが、



最近はこいつらの
結末を見送りたいと思っている。



っ、



「何を言っている?
当たり前だろう?


なんだ、お前は、桃華の方の人格が
私の主人格とでも言いたいのか?」



「いや、その。


あっさりと桃華を演じるもんだから」



「まぁ、もうひとつの人格だしな。
簡単ではある。」



「そう、なのか」



超絶まじで死ぬかと思った!!



「葉那。
こいつの説明に補足は?」



「おい!なんである前提なんだよ!」



「あります。」



「あるのかよ!」



「幸久は最近度々出入りしているバーがあり
そこは妃瀬組の管轄です。


しかし最近は幸久が経営など諸々を握っており
実況が掴めませんでした。」



え、なにそれ聞いてない



「バー?
あー、あれか、《ツワンロワン》」



「はい、その名前です」