日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

ビルを降りると目の前に車が止めてある。



「......特別よ。隣に乗りなさい」



「ほー、走って来いと言われるかと」



「走りたいなら走りなさい」



「あー、と、ごめんって」



慌てて隣に乗り込む正信にため息をつく。



色々と仕込まないとね。



「正信」



「っ、いきなり呼び捨てかよ」



「あら、悪い?」



「へいへい、悪くねーよレーギーナ」



「ふん。
まず、車に乗る時は後ろには絶対乗らない。


部下として当たり前よ」



「へー、またなんで?」



「犬が横にいて汚されたら嫌じゃない」



「犬!?


ったく、もー、


はいはい、分かりました。
で、次は?」



「2に、主がドアノブに触れる前に
ドアを開けなさい。」



「ふーん」



「あら?理由は聞かないの?」



「それは知ってる。


ドアノブに毒が塗ってある可能性があるし
万が一が食事の席であったらいけないから」



「そう。


だから貴方もドアノブを開けて
車に乗り込んだあとは自分の触った場所は
覚えておいて


後で拭きあげなさい。


覚えてなかったら前部座席全てよ。」



「まじかよ」