「情報も別にお前から貰おうとはして無い
お前は、何もしてない。大丈夫だ。」



悠月の言葉に少し安心する。



うん。大丈夫だよね。



また、あの時みたいに戻れるよね?



小さい時みたいに.....



....幼少期?



公園で遊んだ記憶が
黒いもやがかかって思い出せない。



顔にモザイクがかかって分からない



あれは、だれ?



あれは私じゃない。



なら、私は誰?



私は



私は桃華



私の苗字は?



苗字は、いちの....



ちがう、ちがう、



私は、



ひと.....



目の前が暗闇になる。



声が聞こえる。



闇の中から。



深い、とても深い闇の中から。



誰?



怖い。



この世界は、



怖いよ



助けて



誰か。



声の人でいいから



私を



『大丈夫。



起こしてごめんね。怖かったね。
また、眠って。



全て、私が引き受けるから



貴方が目を覚ましたら。



貴方が怖がるものは無いから。



だから、



おやすみ。』



うん。おやすみ。



完全に意識が消える。