日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

ただの瀬の一族。



妃瀬の人間の足元にも及ばない。



「娘たち怨み!!
ここで死になさい!!妃瀬!!!!」



「あなたに私が殺せるなら
喜んで死にましょう。老いぼればばあ」



剣筋も悪くない。



読む力もある。



あぁ、ほんと残念だ。



宮瀬でなければ



ハニートラップの才能があったかもしれない。



そしたら、赤瀬の一族で生きれたかもしない。



残念な方だ。



剣を足で止めて目に簪を突き刺す。



「があ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」



あぁ、キズに手をやって痛がるのは減点。



これではすぐに反撃できない。



やはり宮瀬は宮瀬だ。



懐から銃を出して1発。



脳幹直撃。



苦しませなかっただけでも
ありがたいと思って欲しい。



「東華様。
宮瀬 勝道が見つかりました。」



「連れてこい。」



「はい。」



しばらくすると
向こうから叫び声が聞こえる。



来たか。


どす。



荷物のように放り出されたそれは、
宮瀬 勝道。



「ぅ、あ、かぁ、さん?」



勝道の頬が母さんとよんだ物から
出てきた液体で濡れている。