「うん。面白い、かも?」 「また来るんなら色々聞いてみるといいよ!じゃあまたね!」 タッタッタッと軽い足取りで零ちゃんは学校に向かっ て行った。 私はくるっと向きを変え、ドアを閉めた。スッキリし た感じがして、清々しい。まだまだ彼を知らない部分 が多いと思うけど、知ってみたいと思った。窓から見 える新緑が太陽に照らされ、よりいっそう鮮やかだっ た。