「…抱いてもいいですか?結城さん。あなたの…全部が欲しい。」


「っ…、勝手にしろ…」


そっぽを向く結城さんはどこまでも俺を煽っていく。

…そんなこと夢にも思わないだろうな。



「今日は俺、優しく出来そうにないです。」


「ちょっ、待って…!」


奥歯を噛み締めないと、本当にめちゃくちゃにして壊してしまいそうになる。


「…待ちませんよ。」



「は…っあ、逞真ぁ……」


感じてくれてる。
そんな時に俺の名前を呼んでくれるとか……




「結城さん…っ好きです」



「あっ、ん……だめ、逞真、もう…っ」



…あぁ、ダメだな。



「へ………?」


触る手を止めると、結城さんは不思議そうな顔で俺を見つめた。




「結城さん、イキたい?」

「……っ…」