「………ヤバい、嬉しい。」
耳元で囁かれる、少し弾んだ声。
抱きしめる力は強くて、でもそれが何故か心地いい。
「雅さん」
改めて呼ばれるとなんか擽ったいような…変な気持ち。
「逞真」
名前を呼び返すと、子供のように満面の笑みを浮かべた。
そういう所はまだ年下なんだなって思える。
「好きです、雅さん。」
「………俺も、好き。」
部屋には2人だけだけど、逞真にだけ聞こえる声で呟いた。
案外1度言ってしまえば恥ずかしさはそこまでない。
「雅さん…これからも、ずっと一緒にいてくださいね。」
そして逞真は、返答を聞かずに俺の口を塞いだ。
「…二つ返事ですよね?」
挑発的なその笑みにまた俺は、年上の意地や威厳を……めちゃくちゃにされたのであった。
end_。


