「なんで、ここに……」
ソファの後ろには、ニコニコの黒羽 逞真が立っていた。
それも当たり前のように家に入ってきて。
……当たり前のように?
「あ、パスワードなら誕生日ですよね?誕生日は結城さんのファンクラブに丁寧に書いてありましたよ。」
ファンクラブ?
それより……
「不法侵入って知ってるか?」
「あはは、すみません。でもどうしても渡したい物があって…」
確かに両手に重そうになにかを持ってる。
「昨日お世話になったじゃないですか。だから、それのお礼にって色々と作ってきたんです」
テーブルの上に並べられた料理………と、
「やっぱり甘いもの好きなんですね!よかった。」
どこぞの一流シェフかが作ったのか、綺麗な仕上がりのショートケーキ。
しかもワンホール。夢だぞ夢。


