そんな俺に、一限体育だって。しかも水泳。


プール挟んで向こう側に目を向けた。


女子は半分が見学していて藍田さんもその一人。

日よけのテントの下で、女子は楽しそうに会話している。


藍田さんって泳げるのかな。

いつか、海とか行ってみたいな。


あれ?もう俺の番?


ピッとホイッスルが鳴ると同時に、働かない頭でプールに飛び込んだ。


バッシャン!!


「げほっ」

すぐに足をついて、悶える。


「腹打った……」

「伊吹だっせー!!」

「うるさ……」


もう突っ込むのもだるいわ。まじで眠い。

静かにしてて山田、じゃなかった山本。