「これじゃゲームかどうかもわからないな」


イツキがそう言うと、カズヤがギロリと睨み付けた。


「こんなに頑丈に保管されてたんだ。噂のゲームに決まってんだろ」


「ただのCDかもしれないし、先生の仕事用のディスクかもしれない。だいたい、これってなんのゲーム機で起動するんだ?」


カズヤに睨まれてもひるむ気配もなく、イツキは連続してそう聞いた。


「うるさいな! そんなの入れてみりゃわかるだろうが!」


カズヤは苛立った様子でそう言い、机の上に置かれているモニターに電源を入れた。


続いて、ゲーム機の電源もいれる。


そのであることに気が付いて、あたしは口を開いた。


「このゲーム見たことないよね?」


先生の机に置かれているゲーム機はあたしが見たことのないものだった。


随分と昔のゲーム機みたいだけれど、ソフトを入れる部分は円盤状のディスクが入るようになっている。


作られた年代があやふやだ。