沢山土を飲んでしまったようで、叫ぶと同時に吐き気がした。


えずきながら部室内を見回す。


イクヤの姿も、先生の姿も見当たらない。


しばらくすると大きな音を聞きつけた先生たちが駆けつけていた。


泥まみれで立ち尽くしているあたしを見つけて混乱し始める先生たち。


だけど、説明している暇なんてなかった。


「土砂の中にイクヤと先生がいるの!」


あたしは大きな声で叫び、土砂をかき分けて2人を探し始めたのだった。