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あのゲームは元々呪われたゲームとして知られていた。


先生もそんなゲームが本当に存在するとは思っていなかったみただけれど、ネット等を探している内に行きついてしまったらしい。


そのゲームを持っていた相手は県外の大学生で、その人も大学のゲーム研究会の一員だったそうだ。


その人は中古品のゲームを買い集めてプレイすることが好きだった。


新しいゲームは沢山出て来るけれど、誰のプレイしなくなった昔のゲームをこよなく愛していたらしい。


そんな時、偶然あのゲームを購入してしまったそうだ。


「ちょっと待ってください」


あたしは話しの途中で口を挟んだ。


「中古ショップで購入したってことは、ソフトを売った人がいるってことですよね?」


あたしの質問に、先生は眉間に眉を寄せて左右に首を振った


「そう思って先生も探したんだよ。だけど、あのゲームソフトを売ったという履歴はどこにも残っていなかったんだ」


「それ、どういうことですか?」