「嘘……」


「本当だ。見ればいい」


そう言われてあたしは恐る恐る画面を確認した。


右上に、確かにカウントダウンが表示されている。


ゲームは絶対に続けないといけないんだ。


たとえプレイヤーがどんな状況になっていようとも……。


あたしは目を閉じているホナミへ視線を戻した。


「ホナミ。お願い目を覚まして! 次はホナミの番なの。サイコロを振らないと!」


しかし、ホナミは目を開けない。


規則正しかった呼吸も、徐々にゆっくりになっていきているのがわかった。


ホナミに死が近づいてきている。


そう分かった瞬間、パニックになってしまった。


「ホナミ! はやくこっちに来て!」


そう言い、ホナミの体をひきずって画面の前へと移動させる。


ホナミをひきずった床には真っ赤な血がこびりつき、大量の出血量だったことがわかった。