「大丈夫そうだったか?」

「あぁ。寝てた。」

「そろそろ行こうか?1時間目に間に合わなくなるよ?」

「やばいやばい!行くよ!!」

そう言ってバイクに向かって走り出した。

「舞香、そろそろ自分のバイクで行けよな!」

「えー、いいじゃーん、」

舞香は唯希のバイクに乗るのが好きで、今日も唯希のに乗ろうとしていた。

「なんで俺なんだよ!晴とか颯斗とかに乗せてもらえよ!」

「だって、みんな安全運転だからさぁ?」

「俺だって安全運転だわ!」

颯・十・晴
「それは無い。」

「なんでだよ!笑」

「もう!ぐちぐち言わない!乗って!」

「乗ってるのはお前だよ!俺のバイクだっての!」

店に着くと翔也が待っていた。


「十夜、先行くぞ。」

さすが颯斗だな。

あいつらの姿が見えなくなった後、

「後で時間あるか? 話したいことがある。」

翔也はとうとう話を切り出してきた。

「俺はねえよ。話したいことなんか。」

そう言い通り過ぎようとすると、

ガシッ

翔也に肩を掴まれた。

「お前な、もう少し大人になれよ。このままでいいと思ってんのかよ!!」

「うるせぇな!今更あいつになにを話せって言うんだよ!」

「…あの人にはあの人なりの事情が!、」

「知るかよ!そんなこと!」

翔也の手を振り払って学校に向かった、

なんなんだよ。どいつもこいつも。

こんな時海羽ならなんで言うんだろうな。

そんなことを考えながら教室に行った。