昼休憩中ってこともあってか、廊下には多くの生徒がいた。

運がいいのか、悪いのか、、

舞香は歩くだけで絵になるから周りの人の目をひきやすく、

一緒にいる私まで注目される始末。

舞香だけじゃなくて、残りの4人も無駄に顔面偏差値が高いのでいつも私だけ惨めな気持ちになる。

そんな気持ちからか、普段から下を向いて歩くのが癖になっていた。

「海羽ー、また下向いてるって!」

『そうは言っても、』

「なんでわからないかなぁ、無自覚め!」

『無自覚?なんの話?』

「(海羽って誰よりも可愛いのに自覚ないからなぁ…)」

「ま、いいや、行こ!」

それに舞香そして、私が周りから注目されるのは私たちがleadersだからってこともある。

Les gens qui doivent être les leaders.

フランス語で「リーダーになるべき人たち。」

これは学校の校訓である

'Paths are made by walking.'
"人が通ったところに、道はできる。"

から来ている。

新学年になって1番初めのテストが、学年で上位の4人は、1日7時間ある授業のうち、3時間だけで良い。という校則がある。

leadersは最初のテストの成績が張り出されてわかるため、同じ学年なら知らない人はいない。

今年は珍しく、leadersが3学年全員x組らしい。

私はまだ同じ学年のleaders、残りの2人に会ったことはない。

「着いた〜!」

ガラガラッ

教室に入ると多くの生徒が席に着いていて少し気まずかったが、舞香は気にせず堂々と自分の席に着いた。

私もそれに続いて窓際の1番後ろの席、自分の席に座った。

私と舞香は席が前後なのだが、その横は2席空いていて、これがおそらく残りのleadersなんだと思う。
















先生が入ってきて何事もなく三時間の授業を終えた。

舞香は疲れたのがぐったりしている笑

『舞香?帰ろうか?』

「うん!帰ろう!」

急に大きな声で立ち上がるからクラス中の目が痛い、

『ほら、早く行くよ!』

舞香の手を引き、急いで別館に戻った。