夏実ちゃんに導かれるまま走りつづけて 病院の裏庭についた。 夏実ちゃんは 雑草が生い茂る場所にしゃがみ、草をかき分け何かを探している。 そして呆然と立ち尽くしている私に言った。 『早く お姉さんも探して! 四ツ葉のクローバーが 間に合わないから。』 「え?」 良く解らなかった。 『お姉さん 前に言ったでしょ?四ツ葉を見つけた人は幸せになれるって! ママにあげれば治るかもしれないよ』