「諒…、待って……ッ!」

私が止めても、諒は理性を失ってしまったかのように、私に触れてくる。

「あっ……⁉」

少しの痛みと同時に、これまで以上の快感が私を襲う。

それは……、私が「初めて」を失った瞬間だった。

「あっ……、んっ…ッ!」

本当に自分の声なのかと思う程に甘ったるい声が夜の部屋に響く。

顔から火が出そうなほど恥ずかしいのに、手首を押さえられているので塞ぐ事も出来ない。

諒から向けられる「私を好きだ」って言う視線に堪えられずに、目をそらす。

「唯、こっち観て?」

甘く囁くような声に惑わされる。

「今日はもう寝かせない」












私と諒が幼なじみじゃなくなった夜は、ひどく甘い夜だった――――――――。