「こんな曖昧な関係のままで一緒に暮らすのはもう限界。正直、唯の事襲いそうになるときだってあるし」

「諒は……、あの家を出てってどうするの……?」

「唯が一緒に別の家に住んでくれる男を見つけるまで、別の家に住む。あ、安心して。家賃も、家事も、俺がやっておくから。家政婦、だと思えば良い」

諒は自分で言っておきながら悲しそうな顔をした。

唯の胸がズキリ、と痛む。

どうして、今になってそんなことを言うのだろう、と疑問と同時に、素直に気持ちを言って良いのだろうか、という不安が過る。

「諒は良いの……?私が他の男の人と一緒に住むの」