店員がテーブルにコーヒーとパンケーキを置く。

パンケーキ?そんなの頼んだっけ?

唯がパンケーキ好きだから、唯が頼んだのかな?

疑問に思って見ていると、パンケーキは当たり前のようにアイツの彼女の前に置かれた。

「やったー♪パンケーキ♪」

無邪気にアイツの彼女が笑ってパンケーキを頬張る。

豪快な食べっぷりに、口の周にクリームがベッタリとついた。

俺はその汚い食べ方にもイライラして、テーブルの下で微かに貧乏ゆすりする。

「あー、ほら。クリームついてる」

「え?嘘ー?きー君とって」

「しょうがないなぁ」