限りがあるっていうのに、毎日同じ事の繰り返し。
果たして、私の人生は何があるんだろう。
今の私は、特にやりたいこともない。
心の中は空虚だった。
庭をグルグルと散歩して、そろそろ部屋に戻ろうかな、と思った瞬間、ガッシャーーン!!!と派手な音が聞こえ、体が飛び上がるくらいに驚く。
「な、なに・・・?」
思わずキョロキョロしてしまったけれど、この庭で何か倒れるような物はなかった。
すると、今度は怒号のような男の人の声も複数聞こえてきた。
「!!!」
「×○△%&?*+!!」
「?」
何を言っているのか言葉は聞き取れない。
怖い、と思ったが、少し気にもなった。
家の外で何か起きているのだろうか。
息を殺して、足音をたてないようにして、音のする方、声が聞こえる方に忍び寄る。
声は、まだ消えなくて、段々近づく毎に鮮明に聞こえ始める。
「これで、お前も終わりだな!!!」
「もう二度と、姿見せんじゃねぇぞ!?」
「次見つけたら、これだけじゃ済ませねぇからな!」
バンッと大きな音が一つ聞こえ、そこからは、遠ざかっていく車のような音がして、ピタリと何も聞こえなくなった。


