「やっほー、星奈。今日もパフェ行こ、パフェ」

いつも通りの日常……今日も果代が放課後パフェに誘ってきた。

「うーん、ごめん。パス」

「えー、今日も? 星奈、何だか最近、付き合い悪くない?」

「そうかな?」

「そうだよ。もしかして……彼氏、できたとか?」

果代から言われたその言葉は図星で……でもすっごく気分が良くって、私の顔は自然とはにかんでしまう。

「えっ……マジで!? だって星奈、全然男に興味なかったのに。誰? どんな男!?」

果代は目を丸くしながら、矢継ぎ早に質問をしてきて。私が口を開こうとした、その矢先。
身長が二メートル近くある彼が私達の前に現れた。

伸び放題だった髭は綺麗に剃って、毛皮のふんどし一丁だった格好はちゃんとカジュアル系の服装にして。きちんとした格好をした彼はとってもカッコ良くて惚れ直してしまう。

「すごい……外人さん? めちゃくちゃカッコいい……」

そんなことを呟く果代の目にはハートマークが浮かんでいて、私は思わず吹き出してしまった。