アジトで金をみんなで分けている最中に、警察がやって来た。あたしたちの手は後ろに回され、手錠がかけられる。

取り調べで、あたしは心にあった思いを全部刑事に叫んだ。

「あたしも!ミアも!マルコも!ピーターも!グラントも!みんな生活に困っていた!!仕事を奪われて、汚物を見るような目で見られて、明日食べていけるのか心配して!!あんたらみたいに何も事件が起きなくても金が手に入れられたらどれだけ幸せかわかる?金持ちやあんたらがあたしたちの金を奪ったくせに、取り返して何が悪いの!?」

机を何度も叩き、全身で怒りを表しながら刑事を睨みつける。刑事はあたしには何も言わずに、後ろにいた部下に何かを言い、あたしを檻の中へと閉じ込めた。

檻の中で、あたしは両膝を抱えて地面を見つめていた。頭の中にあるのは、妹たちのことだ。金を稼がなければならないあたしが逮捕され、こうして閉じ込められてしまった。あの子たちの面倒を誰が見るんだろう?

あたしたちは、何年牢屋に入らなければならないのだろう。ミアたちは今何をしているのだろうか。