あたしも武装し、手に大きな銃を持っている。隣には真剣な表情のハルトさんがいる。

特攻班は、A班、B班、C班に分かれて隊長の指示を待っている。朝日が昇ったばかりの空はとても美しい。

「ジーナ、俺から離れないで」

ハルトさんが話しかける。あたしは「はい」と頷いた。そして、思う。もしも今日死ぬのなら、一度でいいから彼の名前を呼びたかった、と。

「A班、突撃してくれ」

隊長の指示が無線から聞こえてくる。あたしとハルトさんは顔を見合わせた。

「突撃だ!!」

ハルトさんは叫び、廃病院の中へと入っていく。あたしもハルトさんに続いて中へと入った。次々と特攻班が廃病院の中へと入っていく。

戦いの始まりだ。



アジトにいる人間に銃を向け、手錠をかけて連行していく。しかし、抵抗するものは銃を取り出し銃撃戦となった。

「この廃病院は包囲されている!諦めて銃を捨てろ!!」

ハルトさんが銃を撃ちながら、まだ十代と思われる男性に言う。しかし、男性はためらうことなく銃を撃ち続けた。