聞きたいことは山ほどあったけど、どれも口にすることはできなかった。

あたしとハルトさんは、店の中に入った後、すぐに店を出た。

そして、二人で飲みに行った。レトロな雰囲気のお店。ハルトさんがよく飲みに来るそうだ。

二人で話しながら飲んだお酒は、さっきとは比べものにならないほどおいしかった。

暗い閉じた瞼の裏側が、鮮やかに彩られる。

そんな、夜だった。