「まあ、アッシュさん。お店のほうに顔を見せてくれるなんて珍しいのね」
「ご無沙汰しております」
胸に手を当てて恭しくお辞儀をするアッシュ。無表情なのも、人を寄せ付けないオーラもそのままだけど、商売人として礼を尽くしているのは分かる。
「アッシュ!」
ソファの位置から一部始終を静観していたセピアも駆け寄ってくる。それを確認したアッシュはクラレットに目線を送ったあと、私の肩をぐいっと引き寄せた。
「エリザベスさま、俺のほうからご紹介します。この娘は、今日からうちの従業員になったケイトです」
「え」
「嘘でしょ」
言葉を失った三人をよそに、エリザベスさまだけがにこにこしていた。
「まあ、そうだったの。これから仲良くしてちょうだいね」
「異世界人でまだ不慣れなところもありますが、いろいろ勉強させてやってください」
「それでそんな恰好をしていたのね。心細くて大変でしょう? 私で良かったらいつでも力になるわ、ケイトさん」
「あ、ありがとうございます……?」
事態がよくわからないまま、アッシュに促されて頭を下げた。
「ご無沙汰しております」
胸に手を当てて恭しくお辞儀をするアッシュ。無表情なのも、人を寄せ付けないオーラもそのままだけど、商売人として礼を尽くしているのは分かる。
「アッシュ!」
ソファの位置から一部始終を静観していたセピアも駆け寄ってくる。それを確認したアッシュはクラレットに目線を送ったあと、私の肩をぐいっと引き寄せた。
「エリザベスさま、俺のほうからご紹介します。この娘は、今日からうちの従業員になったケイトです」
「え」
「嘘でしょ」
言葉を失った三人をよそに、エリザベスさまだけがにこにこしていた。
「まあ、そうだったの。これから仲良くしてちょうだいね」
「異世界人でまだ不慣れなところもありますが、いろいろ勉強させてやってください」
「それでそんな恰好をしていたのね。心細くて大変でしょう? 私で良かったらいつでも力になるわ、ケイトさん」
「あ、ありがとうございます……?」
事態がよくわからないまま、アッシュに促されて頭を下げた。



