「ちょ、ちょっと待って。お店はどうするのよ!?」
「この一週間でわかった。もう、セピアとクラレットに任せても大丈夫だ。セピアは自分でもデザインが書けるのを黙っていただろう? 作業室の机の奥にデザイン画が隠してあることも知っている」
「ああ~、ばれてたか。アッシュのデザインをパターンにするのが好きだったから、今のままでいいと思ってたんだよね。でも、そういうことなら僕があとを引き継ぐよ」
「勝手に決めないでよ! 私、アッシュとケイト、ふたりと同時にお別れしないといけないのよ!?」
クラレットが、涙混じりの声で叫ぶ。
「僕だって嫌だよ。でも、大好きなふたりには幸せになって欲しいよ。できるならお別れなんてしたくないけど、仕方ないじゃん!」
セピアも、必死で泣くのを我慢しているみたいだ。
「アッシュさん……。やっぱり私が、この世界に残ったほうがいいんじゃ」
ふたりの姿を見ていたら、兄弟を離れ離れにさせることなんてできない気がしてきた。
「大丈夫だ、なんとかする。ウォルさま、転移魔法ができるなら、召喚魔法もできるはずですよね?」
「まあ、原理的には不可能じゃないよね。現に向こうの世界からこちらの世界には来れているわけだし」
ウォルが、あっさりとうなずく。
「だそうだ。お前たちがどうしても会いたくなったら、呼び出してくれればいい」
「そんな簡単に……っ! どれだけお金がかかると思ってるのよぉっ!」
クラレットがアッシュの胸をどんどん叩く。アッシュはその腕をつかんで、頭を下げた。
「この一週間でわかった。もう、セピアとクラレットに任せても大丈夫だ。セピアは自分でもデザインが書けるのを黙っていただろう? 作業室の机の奥にデザイン画が隠してあることも知っている」
「ああ~、ばれてたか。アッシュのデザインをパターンにするのが好きだったから、今のままでいいと思ってたんだよね。でも、そういうことなら僕があとを引き継ぐよ」
「勝手に決めないでよ! 私、アッシュとケイト、ふたりと同時にお別れしないといけないのよ!?」
クラレットが、涙混じりの声で叫ぶ。
「僕だって嫌だよ。でも、大好きなふたりには幸せになって欲しいよ。できるならお別れなんてしたくないけど、仕方ないじゃん!」
セピアも、必死で泣くのを我慢しているみたいだ。
「アッシュさん……。やっぱり私が、この世界に残ったほうがいいんじゃ」
ふたりの姿を見ていたら、兄弟を離れ離れにさせることなんてできない気がしてきた。
「大丈夫だ、なんとかする。ウォルさま、転移魔法ができるなら、召喚魔法もできるはずですよね?」
「まあ、原理的には不可能じゃないよね。現に向こうの世界からこちらの世界には来れているわけだし」
ウォルが、あっさりとうなずく。
「だそうだ。お前たちがどうしても会いたくなったら、呼び出してくれればいい」
「そんな簡単に……っ! どれだけお金がかかると思ってるのよぉっ!」
クラレットがアッシュの胸をどんどん叩く。アッシュはその腕をつかんで、頭を下げた。



