「ほんとだ! 王宮舞踏会への招待状って書いてある!」
クラレットも、セピアから手紙を取り上げて読み始めた。
「今までこんなの届いたことがないのに、いきなりどうしたのかしら。仕立て屋が舞踏会に参加するなんて、前代未聞よ」
「急にどうしたんだろう。しかも『従業員全員でお越しください』って書き方、なんか変じゃない?」
「そうだな。おそらく……」
アッシュが紅茶を置いて私をじっと見つめたので、セピアとクラレットの視線も集中した。
「え、な、なんですか」
「ちょっと待って。まさか“全員”って、そういうことじゃないわよね?」
「俺の予想だとおそらく、そのまさかだ」
クラレットが「ああっ」と言って、ふらりとソファに倒れ込んだ。
「それで今年に限って招待状が……。面倒なことになりそう」
「断るわけにはいかないし、出向くしかないだろうな」
「あのう、どういうことですか? 私も関係あるんですか?」
自分たちだけはわかっているようなふたりの会話に割り込むと、気の毒そうな顔でため息をつかれた。
「ケイト、あなたも出席するのよ。どうやら第二王子は、異世界人に興味があるみたいね」
「私もお城の舞踏会に行くの!? 無理無理、エリザベスさまの晩餐会ですらいっぱいいっぱいだったの見てるでしょ!? もし失敗しちゃったら……」
あのときは『こんな華やかなパーティー初めて!』と浮かれていられたが、王宮舞踏会なんてレベルが違う。考えただけで場違い感が半端ではない。
「仕方ないでしょ、断るほうがもっと怖いんだから。お店をつぶすのなんて訳のない人たちなのよ?」
ぐっ、と言葉に詰まる。私が断ったせいでお店がつぶれてしまったら、それこそ責任が取れない。
クラレットも、セピアから手紙を取り上げて読み始めた。
「今までこんなの届いたことがないのに、いきなりどうしたのかしら。仕立て屋が舞踏会に参加するなんて、前代未聞よ」
「急にどうしたんだろう。しかも『従業員全員でお越しください』って書き方、なんか変じゃない?」
「そうだな。おそらく……」
アッシュが紅茶を置いて私をじっと見つめたので、セピアとクラレットの視線も集中した。
「え、な、なんですか」
「ちょっと待って。まさか“全員”って、そういうことじゃないわよね?」
「俺の予想だとおそらく、そのまさかだ」
クラレットが「ああっ」と言って、ふらりとソファに倒れ込んだ。
「それで今年に限って招待状が……。面倒なことになりそう」
「断るわけにはいかないし、出向くしかないだろうな」
「あのう、どういうことですか? 私も関係あるんですか?」
自分たちだけはわかっているようなふたりの会話に割り込むと、気の毒そうな顔でため息をつかれた。
「ケイト、あなたも出席するのよ。どうやら第二王子は、異世界人に興味があるみたいね」
「私もお城の舞踏会に行くの!? 無理無理、エリザベスさまの晩餐会ですらいっぱいいっぱいだったの見てるでしょ!? もし失敗しちゃったら……」
あのときは『こんな華やかなパーティー初めて!』と浮かれていられたが、王宮舞踏会なんてレベルが違う。考えただけで場違い感が半端ではない。
「仕方ないでしょ、断るほうがもっと怖いんだから。お店をつぶすのなんて訳のない人たちなのよ?」
ぐっ、と言葉に詰まる。私が断ったせいでお店がつぶれてしまったら、それこそ責任が取れない。



