「なんか……ありがとね。客でもないのにここまで親切にしてもらっちゃって」
「ううん。私も庶民だから、同じ立場の女の子と知り合えて嬉しいんだ。この世界に来てからは、お客さまとしか知り合えなかったから」
エリザベスさまをはじめとして、親しくしてくれるお客さまはたくさんいる。でもやっぱり、『気のおけないお友達』として接するには、店員と貴族、という立場が邪魔をする。
ローズは、お客さまでもないし貴族でもない。私と同じ、普通の女の子だ。だからなのか、こうして話していても気負わずにいられることに、さっきから気付いていた。
「あとはやっぱり職業病かなあ。原石の女の子をかわいくするのってすごく楽しいんだよね」
そう言うと、「原石か……」とローズがぽつりとつぶやいた。
「あたしさ、もう少し自信がついたら、セピアくんにもう一回告白してみるよ。教えてもらったみたいにすれば、あたしも磨かれてマシになれるのかなって思えたから」
「応援してるよ。今のセピアくんとローズなら、お似合いだと思う」
「そ、そうかな」
頬を赤く染めて、拗ねたような顔でうつむくローズを可愛いと思った。
「そういえば、ローズはどうしてセピアくんを好きになったの? 道でいきなり声をかけたって言ってたけど」
目の前にいる、気が強いけど一途な女の子を見ていると、逆ナンのイメージがわかない。レストランで水をかけられたときに『道で声をかけたことには事情がある』と言っていたが、どういう理由なのだろう。
「ううん。私も庶民だから、同じ立場の女の子と知り合えて嬉しいんだ。この世界に来てからは、お客さまとしか知り合えなかったから」
エリザベスさまをはじめとして、親しくしてくれるお客さまはたくさんいる。でもやっぱり、『気のおけないお友達』として接するには、店員と貴族、という立場が邪魔をする。
ローズは、お客さまでもないし貴族でもない。私と同じ、普通の女の子だ。だからなのか、こうして話していても気負わずにいられることに、さっきから気付いていた。
「あとはやっぱり職業病かなあ。原石の女の子をかわいくするのってすごく楽しいんだよね」
そう言うと、「原石か……」とローズがぽつりとつぶやいた。
「あたしさ、もう少し自信がついたら、セピアくんにもう一回告白してみるよ。教えてもらったみたいにすれば、あたしも磨かれてマシになれるのかなって思えたから」
「応援してるよ。今のセピアくんとローズなら、お似合いだと思う」
「そ、そうかな」
頬を赤く染めて、拗ねたような顔でうつむくローズを可愛いと思った。
「そういえば、ローズはどうしてセピアくんを好きになったの? 道でいきなり声をかけたって言ってたけど」
目の前にいる、気が強いけど一途な女の子を見ていると、逆ナンのイメージがわかない。レストランで水をかけられたときに『道で声をかけたことには事情がある』と言っていたが、どういう理由なのだろう。



