ポンコツ女子、異世界でのんびり仕立屋はじめます

「セピアくんは私とおばあさまを重ねて、私の愛情を得たいと思っているの……?」

「そうだと思うわ」

「でもさ、それって……」

 なんとなく言いづらくて、言葉に詰まってしまう。クラレットが口の端を片方だけ持ち上げて、私を促した。

「それって、本当に恋なのかな? 家族愛の代替行為なんじゃないの?」

「ああ……。そういう心配なのね」

 もう少し苦い顔をされるかなと思ったのだが、クラレットはあっさりとうなずいた。

「男なんて大なり小なり、そういうところがあるわよ。自分の母親に似ている女性を選ぶってよくあるじゃない。セピアはそれが祖母だっただけ。ケイトのことは、本気で好きだと思うわよ」

 現代日本でも『男はみんなマザコンだ』なんて極端な言葉があったっけ。クラレットの言葉に、納得せざるを得ない自分がいた。受け入れがたい男性の性質ではあるが、さすがオネエは男性心理にも詳しい。

「じゃあセピアくんは、おばあさまに似てるから私のことが好き、って言うのが恥ずかしかったってこと?」

「そういうことだと思うわよ」

 はあ~、と大きく息を吐いて、私はベッドにもぐりこんだ。