君のとなりで恋をします。─上─












『私、桜って結構好きなんだよねー。

……ねぇ、桜の花言葉って知ってる?』






『知るわけねぇだろ。』






『‘ 精神の美 ’なんだよ。

…ほらね?桜河にピッタリ。』










そう言って可愛く微笑むアイツの横顔を、今でも鮮明に思い出せる。




当たり前のようにいつも隣にいた香純が、誰を想っているかなんて昔から知ってた。



だから、アイツが幸せならそれでいい…

必死にそう言い聞かせる。






アイツの笑顔が見れるならそれで…








桜の木の前でしばらく彼女との思い出に浸り、方向を変えていつもとは違う道に進む。