なんとか平静を装うも、喉から出た声は自分でも笑ってしまうくらい動揺しきっていた。父は「まだ白を切るつもりか」と言わんばかりの侮蔑の目をしてため息をつく。
「肝心なのはその写真に写っている内容じゃない。日付だ」
そう言われて恐る恐る右下に記載されている日付を見ると、私と優香の写真が同じ日時で撮られたもので、私は凍りついた。
「これは一体どういうことなのか説明してもらおうか、それがお前に会いに来た理由だ」
父はふんぞり返って腕を組んだ。
何か、何か言わなきゃ……。
水城さんと謝恩会に行っているはずの優香がなぜ川野さんと会っていて、その謝恩会にいるのが私なのか、ということを尋ねられているのは言われなくてもわかっている。
「私のことを調べたって、どうやって――」
「論点をずらすな。そんなこと、今はどうでもいいだろう」
父は冷淡に私の言葉を一刀両断した。
そんなつもりで言ったんじゃない。けれど、父には話から逃げようとしていると逆に思われてしまったみたいだ。
絶体絶命――。
「肝心なのはその写真に写っている内容じゃない。日付だ」
そう言われて恐る恐る右下に記載されている日付を見ると、私と優香の写真が同じ日時で撮られたもので、私は凍りついた。
「これは一体どういうことなのか説明してもらおうか、それがお前に会いに来た理由だ」
父はふんぞり返って腕を組んだ。
何か、何か言わなきゃ……。
水城さんと謝恩会に行っているはずの優香がなぜ川野さんと会っていて、その謝恩会にいるのが私なのか、ということを尋ねられているのは言われなくてもわかっている。
「私のことを調べたって、どうやって――」
「論点をずらすな。そんなこと、今はどうでもいいだろう」
父は冷淡に私の言葉を一刀両断した。
そんなつもりで言ったんじゃない。けれど、父には話から逃げようとしていると逆に思われてしまったみたいだ。
絶体絶命――。



