「あのね、レストランの演奏なんてみんな聴いてないものよ? あなただって演奏者ならわかるでしょ? コンサートじゃあるまいし」
梨花さんの演奏に憧れていただけに、今の発言に私は絶句した。
「そんなことないですよ、みんな聴いてないようで聴いてるんです。梨花さんこそ演奏者なら……」
「もういい、こんなところで話していても無駄な時間だ。梨花、来月のプレゼンの演奏で君との契約は終わりだ」
私と梨花さんの会話を断ち切るように水城さんが口を開くと、梨花さんは息を呑んだ。
「契約が終わり……って、や、やだ、今言ったのは単なる冗談よ、本気にしないで」
梨花さんは慌てて取り繕うけれど、水城さんの険しい表情は変わらない。
「今の発言が冗談ならなおさらたちが悪いな、うちの店に来てくれている人たちを侮辱するのも大概にしろ。それに解約する理由はほかにもある。心当たりがあるだろう?」
梨花さんは勝手にシフトを変更したりして、ほかの演奏者の人から文句がきていると彼は言っていた。そのほかにも色々問題があるのだろう。
梨花さんの演奏に憧れていただけに、今の発言に私は絶句した。
「そんなことないですよ、みんな聴いてないようで聴いてるんです。梨花さんこそ演奏者なら……」
「もういい、こんなところで話していても無駄な時間だ。梨花、来月のプレゼンの演奏で君との契約は終わりだ」
私と梨花さんの会話を断ち切るように水城さんが口を開くと、梨花さんは息を呑んだ。
「契約が終わり……って、や、やだ、今言ったのは単なる冗談よ、本気にしないで」
梨花さんは慌てて取り繕うけれど、水城さんの険しい表情は変わらない。
「今の発言が冗談ならなおさらたちが悪いな、うちの店に来てくれている人たちを侮辱するのも大概にしろ。それに解約する理由はほかにもある。心当たりがあるだろう?」
梨花さんは勝手にシフトを変更したりして、ほかの演奏者の人から文句がきていると彼は言っていた。そのほかにも色々問題があるのだろう。



