水城さん、考えがあるって言ってたけど……このことだったんだね。もし、川野さんの会社のプレゼンが採用されたら、彼の会社も大きく飛躍することになる。水城さんは、そのチャンスを与えてくれたんだ。
「ほかの企業のことは考えなくていいんだ。君の会社のことを他がどう言おうが、決定権は俺にある。それに、今回は媒体をWeb広告や雑誌を中心に宣伝していこうと思っている。Web広告に関しては、君の得意分野だったろう?」
「え?」
川野さんが意外そうな顔で水城さんを見た。
「川野君の会社にとって、少しは有利なんじゃなかと俺は思っている」
水城さんが自分の会社の特徴を把握しているのだと知って、川野さんはパッと顔を明るくさせた。
「はい! 是非、頑張らせてください。僕に、こんな滅多とないチャンスを……ありがとうございます!」
川野さんが椅子から立ち上がって水城さんに頭を下げると、勢い余って椅子が後ろへバターン!とひっくり返った。
「もー、健太さんてばなにしてるのよぅ、ああ、すみません」
「あ、す、すみません!」
椅子を起こしてくれたスタッフに優香と川野さんがふたりしてペコペコしている。
なんだかんだいって、優香と川野さんお似合いだね。
そんなふたりが微笑ましくてほのぼのする。
「よし、そうと決まれば川野君の健闘を祈ってもう一回乾杯するか」
水城さんがスタッフに合図すると、今度はシャンパンが注がれる。そして、話は尽きることなく食事会の夜は更けていった――。
「ほかの企業のことは考えなくていいんだ。君の会社のことを他がどう言おうが、決定権は俺にある。それに、今回は媒体をWeb広告や雑誌を中心に宣伝していこうと思っている。Web広告に関しては、君の得意分野だったろう?」
「え?」
川野さんが意外そうな顔で水城さんを見た。
「川野君の会社にとって、少しは有利なんじゃなかと俺は思っている」
水城さんが自分の会社の特徴を把握しているのだと知って、川野さんはパッと顔を明るくさせた。
「はい! 是非、頑張らせてください。僕に、こんな滅多とないチャンスを……ありがとうございます!」
川野さんが椅子から立ち上がって水城さんに頭を下げると、勢い余って椅子が後ろへバターン!とひっくり返った。
「もー、健太さんてばなにしてるのよぅ、ああ、すみません」
「あ、す、すみません!」
椅子を起こしてくれたスタッフに優香と川野さんがふたりしてペコペコしている。
なんだかんだいって、優香と川野さんお似合いだね。
そんなふたりが微笑ましくてほのぼのする。
「よし、そうと決まれば川野君の健闘を祈ってもう一回乾杯するか」
水城さんがスタッフに合図すると、今度はシャンパンが注がれる。そして、話は尽きることなく食事会の夜は更けていった――。



