「もし、そのプレゼンに参加できるなら本当に嬉しいです。嬉しいんですけど……うちの会社なんてまだまだだし、それに参加企業が決まっているのにうちが追加で参加となると……ほかの企業様に不信感を与えませんか?」
「参加企業が急に減ったり増えたりするのは、別に珍しいことじゃない。川野君の会社のプレゼンが採用されるとは約束できないけど、これはいい機会だと思う。経営者ならわかるだろう?」
「わかるだろう?」と言われた川野さんだったが、いまいちピンときていないような表情をしている。
「もう、健太さん、水城さんの言っている意味わからない? 経営者としてもっと貪欲になれってことよ。どんなチャンスもものにする。そうですよね、水城さん?」
傍で聞いていた優香が煮え切らない川野さんの態度に痺れを切らせ、水城さんに相槌を求めた。川野さんは言葉に詰まって俯いてしまう。
「あはは、優香さんは川野君のいい理解者のようだな」
水城さんは笑ってワインに口に口をつけると、優香がかけた発破で川野さんの表情がほんの少し和らいだ気がした。
「参加企業が急に減ったり増えたりするのは、別に珍しいことじゃない。川野君の会社のプレゼンが採用されるとは約束できないけど、これはいい機会だと思う。経営者ならわかるだろう?」
「わかるだろう?」と言われた川野さんだったが、いまいちピンときていないような表情をしている。
「もう、健太さん、水城さんの言っている意味わからない? 経営者としてもっと貪欲になれってことよ。どんなチャンスもものにする。そうですよね、水城さん?」
傍で聞いていた優香が煮え切らない川野さんの態度に痺れを切らせ、水城さんに相槌を求めた。川野さんは言葉に詰まって俯いてしまう。
「あはは、優香さんは川野君のいい理解者のようだな」
水城さんは笑ってワインに口に口をつけると、優香がかけた発破で川野さんの表情がほんの少し和らいだ気がした。



