まさか、水城さんと川野さんが仕事で繋がっていたとは思わなかった。川野さんは広告代理店だし、水城さんは普段クライアントの立場だから顔見知りだったと聞いて納得がいった。
「後から優香のお見合い相手が水城さんだったって聞いて驚きました。それで自分の力不足というか男としての甲斐性のなさを思い知って……正直自信を無くしていたんです。優香の交際相手として、本当に僕でいいのかなって」
川野さんがアクセルを踏みながら声のトーンを落として言った。
――健太さんって平和主義な感じでしょ? だから、野性味がないのが難点なのよねぇ。
ふと、前に優香が私にそうこぼしていたことがあった。優香の言っていた“野性味”というのは、積極性とかハングリー精神のことを指していたのだろう。
相手が水城さんだって知って、川野さん、きっと傷ついたんだろうな……。
私も水城さんとお付き合いしているけれど、いまだにふとした瞬間、私なんかでいいのかな……と思うときがある。だから、彼の気持ちは手に取るように理解できた。
「後から優香のお見合い相手が水城さんだったって聞いて驚きました。それで自分の力不足というか男としての甲斐性のなさを思い知って……正直自信を無くしていたんです。優香の交際相手として、本当に僕でいいのかなって」
川野さんがアクセルを踏みながら声のトーンを落として言った。
――健太さんって平和主義な感じでしょ? だから、野性味がないのが難点なのよねぇ。
ふと、前に優香が私にそうこぼしていたことがあった。優香の言っていた“野性味”というのは、積極性とかハングリー精神のことを指していたのだろう。
相手が水城さんだって知って、川野さん、きっと傷ついたんだろうな……。
私も水城さんとお付き合いしているけれど、いまだにふとした瞬間、私なんかでいいのかな……と思うときがある。だから、彼の気持ちは手に取るように理解できた。



