「あ、愛美さん。お久しぶりです」
しばらく待っていると、白の乗用車がエントランスの前で停まった。
川野さんと会うのは三ヵ月ぶりくらい。背はさほど高くなく、細身で物腰柔らかそうな顔立ちが印象的な人だ。
「愛美さん、今日はお仕事だったんじゃ?」
公道を走る車の中で、あまりにも心配で気を揉んでいる私を見兼ねた川野さんが口を開いた。
「ええ、でも、今朝シオンが具合悪そうにしてたのを見て有休を取ったんです。川野さんだって今日仕事でしょう?」
「今日は……、いえ、いいんです。幸い自由の効く職場なんで……」
笑顔でそういうけれど、何か言いかけた言葉とその笑顔がなんとなく引っかかった。
川野さん、広告代理店のベンチャー企業の社長さんって言ってたけど……水城さんみたいに時間に追われてる、ってわけでもなさそうだし、大丈夫なのかな。
わざわざ車で迎えに来てくれるところを見ると、自分に都合のいいように解釈してしまう。
「あ、優香も後から来るって言ってましたよ。今日、彼女もたまたま有休で休みらしくて」
「え、そうだったんだ。せっかく休み取ったのに、悪い事しちゃったな……」
「愛美の家族ってことは私の家族でもあるからって、言ってましたよ」
優香と川野さんの気遣いに泣けてくる。
しばらく待っていると、白の乗用車がエントランスの前で停まった。
川野さんと会うのは三ヵ月ぶりくらい。背はさほど高くなく、細身で物腰柔らかそうな顔立ちが印象的な人だ。
「愛美さん、今日はお仕事だったんじゃ?」
公道を走る車の中で、あまりにも心配で気を揉んでいる私を見兼ねた川野さんが口を開いた。
「ええ、でも、今朝シオンが具合悪そうにしてたのを見て有休を取ったんです。川野さんだって今日仕事でしょう?」
「今日は……、いえ、いいんです。幸い自由の効く職場なんで……」
笑顔でそういうけれど、何か言いかけた言葉とその笑顔がなんとなく引っかかった。
川野さん、広告代理店のベンチャー企業の社長さんって言ってたけど……水城さんみたいに時間に追われてる、ってわけでもなさそうだし、大丈夫なのかな。
わざわざ車で迎えに来てくれるところを見ると、自分に都合のいいように解釈してしまう。
「あ、優香も後から来るって言ってましたよ。今日、彼女もたまたま有休で休みらしくて」
「え、そうだったんだ。せっかく休み取ったのに、悪い事しちゃったな……」
「愛美の家族ってことは私の家族でもあるからって、言ってましたよ」
優香と川野さんの気遣いに泣けてくる。



