「去年、台風の日にマンションの植え込みでずぶ濡れになって鳴いてたんだ。どうやら母親とはぐれたみたいでさ、まだ生まれて数日も経ってない状態だったから、ミルクの時間とか色々大変だった。目が離せなくて会社にも連れて行ったことがある」
シオンは水城さんを親のように思っていて、よく慣れていた。その証拠にゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らしている。
「まぁ、保護したはいいけどやっぱり母親に育てられるのがいいのかと思って数日探してみたけどな、結局、見つからずじまいで……ちょうどここはペット可だったし、それから俺が面倒みてるんだ」
「そうだったんですか、元気に育ってよかったですね。ふふ、可愛い。シオンちゃん、よろしくね」
私がそっとシオンの頭をひと撫ですると、ニャンと鳴いて私の手に額をこすりつけてきた。
「これって、仲良くしてくれるってことですかね?」
「そうみたいだな、わりと大人しい性格だよ」
水城さんがシオンを床に下ろすと、彼女は本棚の上にぴょんと飛び乗った。
「あそこがお気に入りの場所なんだ、俺たちがこれから何をするのか高みの見物ってとこかな」
「私、手を洗ってきますね」
「待って、その前に……」
水城さんが不意に私の腕をとると、そっと抱きしめてキスをした。
「あ、あの、シオンちゃんが見てますけど……」
別に人に見られているわけじゃないのになんとなく恥ずかしい。
「シオンも君が俺の特別な人だってわかってるさ」
「んっ……」
再び口づけられると、その熱から徐々に甘味が増してくる。これから料理をするというのに身体が火照りだしてきた。
シオンは水城さんを親のように思っていて、よく慣れていた。その証拠にゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らしている。
「まぁ、保護したはいいけどやっぱり母親に育てられるのがいいのかと思って数日探してみたけどな、結局、見つからずじまいで……ちょうどここはペット可だったし、それから俺が面倒みてるんだ」
「そうだったんですか、元気に育ってよかったですね。ふふ、可愛い。シオンちゃん、よろしくね」
私がそっとシオンの頭をひと撫ですると、ニャンと鳴いて私の手に額をこすりつけてきた。
「これって、仲良くしてくれるってことですかね?」
「そうみたいだな、わりと大人しい性格だよ」
水城さんがシオンを床に下ろすと、彼女は本棚の上にぴょんと飛び乗った。
「あそこがお気に入りの場所なんだ、俺たちがこれから何をするのか高みの見物ってとこかな」
「私、手を洗ってきますね」
「待って、その前に……」
水城さんが不意に私の腕をとると、そっと抱きしめてキスをした。
「あ、あの、シオンちゃんが見てますけど……」
別に人に見られているわけじゃないのになんとなく恥ずかしい。
「シオンも君が俺の特別な人だってわかってるさ」
「んっ……」
再び口づけられると、その熱から徐々に甘味が増してくる。これから料理をするというのに身体が火照りだしてきた。



