「私、水城さんと……一緒にいたい、です。帰りたくない」
無意識にモジモジしてしまい、今言ったこともちゃんと水城さんに聞こえているかも不明だ。
「俺もだよ」
すると、水城さんは手にしている服を無造作にベッドへ置くと、今度は勢いよく正面から私をぎゅっと抱きしめた。
お互いにガウン一枚だからか、水城さんの熱がダイレクトに伝わって、まるで裸で抱き合っているみたいな錯覚を覚える。
「俺は君が好きだ。この前も言っただろう? 本気だって」
――俺、君のこと本気だから。
――俺は結婚も視野に入れて君と真剣に付き合いたいと思ってる。
ストーカーに襲われて助けてくれたあの夜のことを思い出す。
水城さんは確かにそんな風に言っていたけど……。
「あ、あれは……水城さんは私を優香だと思ってたからで――」
「まぁ、あのときは君が妹さんの振りをしているのを、俺は知っている振りをしなければならなかったからな……けど、言っただろう? 俺の中では初めから愛美を見ていて、言ったことも全部君に対してだったんだ。妹さんにじゃない、って……なんだかややこしいけどな」
なんだか頭がごちゃごちゃだ。そんな私を水城さんが小さく笑った。
無意識にモジモジしてしまい、今言ったこともちゃんと水城さんに聞こえているかも不明だ。
「俺もだよ」
すると、水城さんは手にしている服を無造作にベッドへ置くと、今度は勢いよく正面から私をぎゅっと抱きしめた。
お互いにガウン一枚だからか、水城さんの熱がダイレクトに伝わって、まるで裸で抱き合っているみたいな錯覚を覚える。
「俺は君が好きだ。この前も言っただろう? 本気だって」
――俺、君のこと本気だから。
――俺は結婚も視野に入れて君と真剣に付き合いたいと思ってる。
ストーカーに襲われて助けてくれたあの夜のことを思い出す。
水城さんは確かにそんな風に言っていたけど……。
「あ、あれは……水城さんは私を優香だと思ってたからで――」
「まぁ、あのときは君が妹さんの振りをしているのを、俺は知っている振りをしなければならなかったからな……けど、言っただろう? 俺の中では初めから愛美を見ていて、言ったことも全部君に対してだったんだ。妹さんにじゃない、って……なんだかややこしいけどな」
なんだか頭がごちゃごちゃだ。そんな私を水城さんが小さく笑った。



