かけがえのないものに、代わりなんてない







次の日の放課後、私と麻衣は先生に頼まれ、本を探しに図書室へ来ていた。






「山岡たち、部活も委員会もないから暇だろー?すぐ終わるから探して来てよ」

そう言われて渡されたメモには十数冊の本の名前が。

化学、歴史、音楽史…………
私たちの担任って、数学教師じゃなかったっけ?





「麻衣ー!何冊見つけた?」

「化学を二冊!そっちは?」

麻衣の答えにため息をつく。


「私は歴史を一冊。こんなの一生終わらないよ」



次は音楽史かな。
そう思って図書室を見渡すと、自習スペースに見たことのある後ろ姿があった。

「あっ!」と言いかけてすぐに口を押さえる。



私は自習スペースに近づいた。