一夜からはじまる恋

「不思議なんだ。見えない何かで繋がってる。」
湊は樹のお腹に触れながら話始める。
「この子は俺の子だって確信を持ってるのはこの子が俺とつながっているって思うから。それにこどもができるくらい、あの日君と・・・心でつながれた気がする。」
湊と出会った夜を思い出す。

樹も同じだった。まるで自分たちが本当は二人でひとつだったかのような、初めてもう片方を見つけたような気がした。

心満たされた。


あの日の不思議な感覚を思い出しながら樹は心の中で陸に問いかけた。