一夜からはじまる恋

「本当に?」
「本当です。すみません。」
樹が謝ると「謝ってほしいわけじゃない。本当のことを知りたいだけだ。」と湊はまっすぐな視線を送る。
「本当です。付き合っている彼氏がいます。相手はその人です。」
「でも確証はないだろ?あの夜・・・」
湊が言いかけた言葉を樹がさえぎる。
「お願いします。あの夜のことは忘れてください。」

樹の言葉に湊は自分とのことが相手に知られたら困るのかと思いそれ以上は何も言えなかった。

それでもどうしても譲れないと連絡先だけ交換をして湊は樹をアパートに送り分かれた。