一夜からはじまる恋

「・・・」
「気が付いた?」
樹が目を覚ますと病院のベッドの上だった。ふとベッドの横に座っている湊が目に入る。
「まだ点滴中だから動かないほうがいい。」
起き上がろうとする樹を湊が止める。
「すみません。ご迷惑おかけして。」
そんな樹の言葉に湊は大きく息を吸い込んで樹を見た。

「貧血と過労らしい。」
「そうですか」
「あと」
湊が樹の手を握る。
「妊娠してる。詳しい週数はわからないけど。妊娠してる。」
湊の言葉に樹の動きが止まる。
「気づいてた?」
湊の言葉に樹は首を横に振った。