「自分の口にだけ食べもの運べるって…違和感」
つぶやく樹に笑う湊。
「一緒に食べられるのも違和感だな。俺もなんか急いで食べないとと思っちゃう。」
「・・・ふふっ」
「今日はデザートまで食べられるな」
「そうね」
ラーメンを味わうと、二人は少し離れた場所にあるカフェに入った。

「昨夜は永遠の寝相が悪くて寝た気しないな。」
「室温調整が難しくて。暑くて昨日は寝つきが悪かったのかも」
「でも、冷房使うと風邪ひきそうだしな」
「着る服を調整すればいいのかな」
気付くと二人、話しているのは永遠のことだ。

「俺たち、せっかくの二人の時間なのに、話すのは永遠のことばっかりだな」
「ごめんなさい」
「なんで謝る?」
湊の言葉に樹がはっとしたように視線を下げた。